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2017.01.10 Tuesday

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    アールヌーボー調テーブルランプの制作過程  その2

    2017.01.09 Monday

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       彫刻教室は月2回。一回の授業時間は正味3時間です。先生は日本のアンティーク家具店で働いた後

       

      イギリスに留学。むこうの大学と大学院で家具づくりと修復を学び、現地の工房で働いた経験もありま

       

      す。だから教え方も本物、手を抜きません。彫刻作品制作となれば木材の選定、加工から始めます。

       

      半加工品を用意してもらうことはありません。ですから前のブログの最後の写真まで3年5ヶ月を費やし

       

      ました。

       

       でもこれからは楽しい作業です。いよいよ仕上げ作業にかかります。

       

       

       1、マホガニーらしい色に仕上げます。着色に使うのは、重クロム酸カリウム(Potassium

       

        bichromate)という薬品です。イギリスではアンティーク家具修復に用いられますが、日本で

       

        使われることはないようです。(有毒性あり)

       

         このあとシェラックニスで目止めします。

       

         

       

        

       

       2、このままでは彫刻が際立ちません。18世紀のマホガニー家具と同じように陰を入れることに

       

        よって表情が深みを増します。

       

         使うのはヴァンダイク・クリスタル(Vandyke crystal)の溶液。ヴァンダイクと言っても、

       

        絵具とはまったく無関係。ウォルナット(クルミ)の殻を原料とする木材用のステインです。

       

         これもヨーロッパの家具づくりと修復で用いる方法です。

       

          

       

          ↑ 全体に塗ってから乾かし、陰をつけない不要な部分を拭い去ります。

       

           →   

       

       

           ↑ ビフォー              ↑ アフター

       

       

       

       3、このあとフレンチポリッシュという古い技法で、薄いニスのタンポ擦りを20回ほど繰り返し

       

        ました。厚いニスの塗膜で鏡面のような艶が出ました。 

       

          

       

          ↑ 彫刻にメリハリがついているのがお分かりかと思います。

       

       

        鏡面の艶のうえに最後にブラック・ワックスをかけました。全体がテラテラとした光沢だった

       

       のが、入り隅など不要な部分の光沢が抑えられ、自然な感じに仕上がりました。

       

       

       

       

       

       4、すでに準備しておいたパーツを出して、組み立てにかかります。

       

          

       

       

       

       5、年末に完成させることができました。新年はこの新しいランプが、我が家のリビングの一隅に

       

        光を灯すことになりました。